彼らの持つ情報の中で、最も謎な存在であるのが『冥王』



獅子王を作りだした1人で、この世の運命を変えた存在である。


そうくれば、男達の仲間のようなものではある


冥王ともなれば、黄泉の世界の王。その時点で、もう悪っぽい存在であるが




しかし。




冥界は獅子王の復活でもあり封印する鍵でもある龍を生み出し


そして、モルテアのような存在を生み出した。



モルテアを生み出す時点で、どうかしている。


彼女がいる限り、獅子王復活の可能性は低くなる。



噂すらない、姿も、服装でさえも。髪の色も何もかもわからない、本にさえ書かれていない




書かれてあるのは、冥界のした事やその存在があるとだけ。






「書かれているという事はいる事にはいるのだろう」


「冥府にでもこもってるんじゃない?」


「………そうだといいんですけどね」





アクアは静かに眼を伏せた。



彼らの頭上には



薄暗い雲が広がっていた