「嘘ですよ。壊れても替えがあるから大丈夫だと聞いてますから」


「なんだぁ、それを先に言ってくださいよぉ」


「だからと言って、また壊さないで下さいね?この船、これから使うものなんですから」


「わかってますぅ」


「次から自分で直せよ」




え、俺が?



「リャンさん、直して下さいよぉ」


「嫌だね」




即答された。リキさんも助けてくれないという事は、自分で直さなければいけないのか


……直す為に、更に壊しそうな気がするのは俺だけですかねぇ?



「食料庫と、だいたいの部屋はわかったぞ」


「記憶力がいいんですね」


「それはお前もだろう?……俺に関しては、自分の魔力を送ったからか、だいたいの構造はわかるが」


「俺は全然ですねぇ、もう迷子になりそうです」


「ここから甲板に戻れと言われたら?」


「………えっとですねぇ、その道を右ですかねぇ?」


「まっすぐだ、馬鹿」



街とかは大丈夫なんですけどねぇ?こういうずっと似たような壁とかの場所は、弱いんですよぉ



だから、大きな建物の中とかではよく俺だけが迷子になります



今でも多分城の中で迷子になる気がします