冥王Ⅱー白黒の錠と四つの鍵ー




一度、リャンちゃんに聞いた事がある。


リャンちゃんは困ったように笑いながらも、答えてくれた。



『俺の場合は感情の高まりだな……簡単に言えば、怒りだ』


『怒り?』


『餓鬼の時だから確かな情報じゃないがな!』


『そんな小さな時に』


『まぁ、経緯は黙っておくが………俺は闇の力だからな。だから、お前がどうしたら覚醒するのかはわからねぇ。』


『そっか』


『そう落ち込むな。既に、お前には白の龍が宿ってる……そのうち、その力が覚醒するだろうよ。現に、光の魔法、使えんだろ?』


『使える…と言えるのかわからないけど。それに、よく宿ってるだなんて自信満々に言うね?』


『白と黒の力は表裏一体だ。白の龍がいるいないはすぐにわかる』


『………うん』


『焦んねぇで、待ってりゃいいさ』





白の龍の力がどんなものかはわからない。でも、これだけは言える。



この旅で、何としてでも覚醒しなければいけない。



魔物を倒す為に必要不可欠な力である事は間違いないんだから。




とにかく頑張らないと




あの子の……モルちゃんの為にも



皆の為にも




私は負けるわけにはいかないんだ






そう決意した時、胸元の首飾りが僅かに光り、ヒビが入った事には気がつきもしなかった。



その事に気付くのは、だいぶ後になってからだった