一度、リャンちゃんに聞いた事がある。
リャンちゃんは困ったように笑いながらも、答えてくれた。
『俺の場合は感情の高まりだな……簡単に言えば、怒りだ』
『怒り?』
『餓鬼の時だから確かな情報じゃないがな!』
『そんな小さな時に』
『まぁ、経緯は黙っておくが………俺は闇の力だからな。だから、お前がどうしたら覚醒するのかはわからねぇ。』
『そっか』
『そう落ち込むな。既に、お前には白の龍が宿ってる……そのうち、その力が覚醒するだろうよ。現に、光の魔法、使えんだろ?』
『使える…と言えるのかわからないけど。それに、よく宿ってるだなんて自信満々に言うね?』
『白と黒の力は表裏一体だ。白の龍がいるいないはすぐにわかる』
『………うん』
『焦んねぇで、待ってりゃいいさ』
白の龍の力がどんなものかはわからない。でも、これだけは言える。
この旅で、何としてでも覚醒しなければいけない。
魔物を倒す為に必要不可欠な力である事は間違いないんだから。
とにかく頑張らないと
あの子の……モルちゃんの為にも
皆の為にも
私は負けるわけにはいかないんだ
そう決意した時、胸元の首飾りが僅かに光り、ヒビが入った事には気がつきもしなかった。
その事に気付くのは、だいぶ後になってからだった


