「じゃ、自分はエレガンの手伝いでもしてくるっすよ」
「オグニ、料理できたっけ?」
「少しぐらいなら手伝えるっすよ。サーシャと違って」
「私だって、簡単なものなら作れるわよ」
「だ、大丈夫だよ。2人とも、私よりは……作れるんだから」
「イーチェのあれは料理じゃなくて、薬っす」
「オグニ、それはひどい」
食べ物ではないと言われるよりはいいんだろうけど、薬って………。
私と入れ替わりのように、オグニがエレガンの方は向かう。
私はサーシャの隣に座り込み、視線を空へと向ける。
橙色の空の彼方は黒く染まりきっていて、星が薄っすらと見えだした。
しばらく、2人で座ってお喋りしていると、エレガンから、夕食ができたと呼ばれた。
火を囲んで、皆で食事をするのはもういつもの光景。
昔はこんな事をするどころか、国から出ることさえ、やらないと思っていた。そして、自分が自然とその生活に慣れてきているのに、驚いてた時期があった
でも、今やこれが日常と化してる。
旅をしている間で、私は少しだけ魔法を覚えた………というより、使えるようになった。
小さな光の粒だけだけど。灯りになるのかわからない程度なんだけど……
リャンちゃんみたいに、龍の力っていえるほどの力じゃないし、本当に私がそんな力を使えるのか、持ってるのかさえ、未だ不安ではある


