冥王Ⅱー白黒の錠と四つの鍵ー




「じゃ、自分はエレガンの手伝いでもしてくるっすよ」


「オグニ、料理できたっけ?」


「少しぐらいなら手伝えるっすよ。サーシャと違って」


「私だって、簡単なものなら作れるわよ」


「だ、大丈夫だよ。2人とも、私よりは……作れるんだから」


「イーチェのあれは料理じゃなくて、薬っす」


「オグニ、それはひどい」




食べ物ではないと言われるよりはいいんだろうけど、薬って………。



私と入れ替わりのように、オグニがエレガンの方は向かう。



私はサーシャの隣に座り込み、視線を空へと向ける。



橙色の空の彼方は黒く染まりきっていて、星が薄っすらと見えだした。



しばらく、2人で座ってお喋りしていると、エレガンから、夕食ができたと呼ばれた。



火を囲んで、皆で食事をするのはもういつもの光景。


昔はこんな事をするどころか、国から出ることさえ、やらないと思っていた。そして、自分が自然とその生活に慣れてきているのに、驚いてた時期があった



でも、今やこれが日常と化してる。




旅をしている間で、私は少しだけ魔法を覚えた………というより、使えるようになった。



小さな光の粒だけだけど。灯りになるのかわからない程度なんだけど……



リャンちゃんみたいに、龍の力っていえるほどの力じゃないし、本当に私がそんな力を使えるのか、持ってるのかさえ、未だ不安ではある