「今日はご馳走様。美味しかったよ」 早川さんは照れ臭そうに笑った。 「いえ、とんでもないです…」 「お弁当箱、洗って明日返せばいいかな?」 「いえ、いいですよ。そのままで全然大丈夫ですからっ」 「そう?ありがとう。今度、お礼にご馳走したいな」 「そんな、1人分も2人分も変わらないし、気にしないで下さい」 「いい奥さんになれそうだね」 早川さんは優しく微笑んで、お弁当箱を返してくれると、まだ仕事が残っているみたいで、自分の事務所へと戻って行った。 本当に素敵な人なんだ…。