夜も更けてからゆっくりベッドに横になった。 今夜は満月だった。 優しい月明かりを窓から眺めながら、私はゆっくりと目を閉じた。 文が立っていた。 あの頃の姿で、私に手を差し出して来た。 私は差し出した手より文の胸に飛び込んで行った。 あの頃の姿で。 私が再び目を覚ます事は無かった。 永遠に夢の中に漂った。 そこで私達は手を繋いでいた。 優しい温もりの中永遠に・・・・。