私達は同じ名前に、同じ運命を辿り、しかし、決して交わる事が無かった。


あれからまた、時は同じ速さで時を刻んでいた。
けれど、もう離れることは無かった。


私達は一定の距離を保ちながらまるで列車の線路の様に並行して時を重ねた。





私は独りの時、幼い頃の宝箱を開けるように、そっとあの頃の時間の想い出の時間を戻していた。


無謀で物事が単純そうに見えて、笑いながら泣いていたあの頃を・・・・。







そして、文から最初で最後の手紙を受け取った。