「…え?」
こそこそこそみてるのも…ダメなのかな……
「応援……しててくれるのは嬉しいけど……迷惑かな」
その言葉に涙目になってしまう……
「ちょっ……」
「…ごめんなさい。もう二度と来ませんから!」
それだけいって立ち去ろうとすると腕をつかまれる。
「あの…」
「前からみてたでしょ?
次の休み、練習試合なんだよ。
なんか直した方がいいとことかってみててあった?」
直した方がいいとことか……
うーんと考えて、恐る恐る口にする。
「いつも…徳永君…腕がこうなってて…朝とかよくはずしてる。
……だからこっちの腕をこんな感じにした方がいいと思う。」
「まじ?ありがとう」
少し恥ずかしそうに笑う徳永君。
「……頑張ってね」
「うん。
……名前…聞いていい?」
「桐谷幸菜(きりたにさちな)」
「どうかくの?」
「幸せに野菜の菜」
「ぷっあははははっ
やべっつぼった…!」
お腹を押さえながら笑う徳永君。
「例えが……!面白いね。
じゃぁーな幸菜」
……え
今……幸菜って……
徳永君がいなくなった体育館で一人顔を赤くしていた。「おは~!」
「おはよー」
朝から挨拶をしてくれる
菜和口美魅(なわぐちみみ)
「朝からお疲れー」
「ねむーい!」
「ならいかなきゃいいのにー」