「第5回 ミス ミラガクに選ばれたのは…」



ーーーダダンっ





「エントリーNo.5 須藤葵さんに決定いたしました!」



俺のアナウンスに
会場からは歓声と拍手が沸き起こり


葵の元には
キャンパス長と森ちゃんが
トロフィーとティアラを持っていって
贈呈式が行われていた。




衣装チェンジして
ピンクを基調に
花柄が映える
ミニカクテルドレス




…やっぱり似合うな。


あいつは



…可愛いよ。葵。



涙でキラッと光る様子が
俺の目に映る



本当におめでとう。


俺は思い切り
葵に拍手を送った。



「…っ。…この度っ…3度目のっミスミラガクに選んでっ…っいただき、、っありがとうございました!」



深々とお辞儀をすると
一段と歓声がわく。




「では、煌月くんと葵さんの歓喜のランウェイです!」


凪紗ちゃんのアナウンスで
煌月と葵が並んで歩いていく。




その姿はまるでカップル



でもなぜかな?


少しだけ嫉妬したのは


少しだけ心が痛んだのは



…っ


俺は拍手しながら
煌月の言葉を思い出した。



『俺、葵ちゃんが好きだ…』



そうだ。煌月は葵のこと…


告白するって…






でもこの嫉妬心は…
そこからきてるのか?





俺は複雑な心境のまま

ランウェイを歩く2人を見つめた。





〜日向side end〜