先週の金曜日は
日直が俺と煌月で

教室に残って
煌月が黒板消し
俺が日誌書きの
作業をしていた。



『はぁ。今日の感想なんて書けっこねぇよ。大したことしてねぇし。』


俺はシャーペンを握ったまま
背もたれにもたれかかって
天井を見上げた。




『まぁな。今日しかも座学4限だったしな。』


『やろ?』



『んまぁ来週1週間準備week頑張ります。とかでいいんじゃね?』



俺は煌月が言う通りに書いていく。





『なぁ。日向。』



シーンと静まり返った教室に
煌月の声が響いた。




『ん?どした?』


『俺、葵ちゃんが好きだ…』


『はぁ?今なんっ』



『んで俺さぁ。葵ちゃんに告白しようかと思ってんだ。』


『っ!!あいつに?』



『おう。見た目の可愛さもやけど、生徒会長として頑張る姿とかさ。なんでも全力だろ?葵ちゃんは。』


『んで惚れたわけね。』


『そそ。まぁどんな返事もらえるかはわかんねぇけど。お前が葵ちゃんを突き放すなら。俺がもらうから。』




真剣な眼差しで俺を見る煌月

すぐに煌月が本気だとわかった


『告るなら、さっさと告ってこい。』




『わかったよ。んじゃあ日誌頼んだ。』


そう言って煌月は
教室を出て行ったんだ。