ひまわりの約束




ーーー…


あの日から
2年と9ヶ月



俺の心に
くっきりはっきりと
植え付けられた
記憶



そして自分に発覚した
病魔。




「……っ」



…悔しい。


俺の瞳からは
涙がこぼれ落ちた。



なんでこんな
家族がめちゃくちゃになったんだ


もっともっと
お袋の笑顔を見たかった。



もっともっと


…親孝行


したかった。



将来稼いだ金で
行きたがってた
海外旅行に
連れて行ってやりたかった。


バリアフリーの聞いた
終の住処にできる家

立ててやりたかった。


もっともっと
穏やかで
幸せな生活
させたかった…


涙は止まることなく
流れていく








「…っ日向っ!?」



「…っゴホッ…千聖っさん。」




ドアの方を見ると
焦った顔の千聖(ちひろ)さん。


花凛の旦那。


ってことは
花凛も帰ってきたか。




「…大丈夫か?…泣きすぎだろ。



お前は。…っアルバム。」




「…っゴホッ。これ。なんで。ここ…に。」




「…花凛がお義父さんから預かってたもんだよ。…ったく。こんなとこに置きやがって。

…っ花凛ー!吸引機持ってきてー!」



そう言って千聖さんは
俺をソファにもたれかからせた。