ーーー…
中3の冬
県立の入試を目前に控えていた
3月はじめだった。
……ドタドタっ
『…っはぁ。日向。』
『どうしたんだよ。パパさん。』
『…っママが。…』
俺はパパさんに連れられて
病院に向かったんだ。
受験勉強なんてしてる場合じゃ…
『パパ。日向。』
花凛が先にいて…
涙を流してた。
その時
お袋との別れを
ハッキリと経験したんだ。
悲しかった。
辛かった。
一番大事な人を
失ったから…
『ずっとそばに居てくれるんじゃなかったのかよ…お母さん…』
俺はベッドの横で泣き崩れたんだ。
ショックで…
…信じても、裏切られる
のめり込んだ
大切なものが
当たり前じゃなくなって
その大切なものを
失った時
こんなに辛い思いをするなら
もう深く入り込まない。
のめり込みたくない
大切なものは
作らない
もうこんな思いは
したくないんだ。
