「よいしょっと…」




あたしは
着慣れた制服を
姿見で整える



なかなかお気に入りの制服




雑誌とかで
読者モデルが着てるように



スカートも
カーディガンから
ちょい見えるくらいの短さやし



シャツのボタンも2つ開けで
リボンつけて…





でも今日はそうもいかないんだ。



膝上10センチで
清楚めにしとかんと


先生たちになんか言われる



それが一番面倒くさいんだ…っと…






「葵ー!!まだぁぁぁあ???」




トイレの入り口から
あたしを呼ぶ声がする




聞き慣れた
甲高い声





声の主は
凪紗







先に出て待ってくれてんの、、




忘れてた…!!!!





「はぁい。待ってっ!今行く!!」







あたしはバタバタと
リップクリームを塗ると
足早にトイレを出た。