…結局花火が終わっても
日向が姿を表すことはなかった。



みんなの楽しそうな話し声と
笑い声があたしの横を通り過ぎて行く



「…っグスッ…」

…はぁ。
涙出てきちゃった…



あたしはさみしくて
悲しくて

虚しくて…



ベンチから立ち上がると
そのまま家路についた。








…日向。


君はどこにいたのかな?


どこかで花火。みてましたか?



…あたしは
日向が誘ってくれて
嬉しかった…

日向と久々
2人きりで過ごせるって
楽しみだった。


もしかしたら
仲良かったあの頃に
戻れるかもしれないって

思ってた。



…でも叶わなかった。



一緒にいられなかった。




…悲しいよ

寂しいよ…



…日向。



…日向