だって




あれから5ヶ月。

もう9月。


やっぱり青葉は、モテた。

それは夏頃からだった。

なぜかって?

それは、青葉はなんでも出来たことがみんなに広まった時期だから。

勉強は常に高得点。

運動神経もよくって、書道もできるし、機械はすぐ直せるし、絵もうまいし、ピアノだって。

男子でピアノ弾けるだなんてすごいよね。


「じゃあ、合唱コンクールの伴奏者決めます!」

成瀬愛美、私は愛美ちゃんとよんでいる。

愛美ちゃんは、文化祭実行委員になった。

やっぱり愛美ちゃんは、みんなをリードするのがうまい。

「ぜったい爽だろ。」

「私も青葉君の伴奏がいいなぁー。」

これは、決定かな。

「青葉君、伴奏どう?」

愛美ちゃんが聞く。

「別にいいけど、俺は雨野がいいと思う。」

「へ……?」


「雨野、おまえピアノ弾けんのかよ?」

「う、うん。」

「すごいじゃん!」

「あ、ありがとう…」


え?!嘘でしょ?


「青葉、いいの?ピアノ弾かなくて……」

「んーー。」

すると、手を挙げて

「んじゃ、俺は指揮するわ。」

みんなはもうそれはいいなと言った。

「これでいいだろ?頑張ろーな!」

「………!////」

青葉の笑顔にドキッとした。

不意をつかれた。油断してしまったぁぁ!


最近、私は青葉のことが気になって仕方ないのです。