「青葉君!私と組んでくれないかな?」
「青葉君…一緒に参加したいんだけど…」
あー、めんどくせー。
「わりーな。無理なんだ。」
決めた人がいるんだよ。
…にしても、前田のやつ、なんだよ。
他の奴とさっさと組んでくれないかな~。
さっき言ってきた女子達はどこかへ行った。
すると、入れ替わりで、成瀬…と雨野がやってきた。
「いけー!(小声)」
後ろから押され、雨野が俺の近くまでくる。
風に乗って、いい匂いがした。
「なに?」
「え、えっと……」
「……おまえ誰かと約束してるか?」
「え?」
「だ…だから、仮装のやつ……。言わせんな…。」
「う、ううん。約束してないよ!青葉を誘いに来たの!!」
「え……」
うわ……やべ……////
これは照れるというか…。
雨野、ほんと率直だな……。
「あ、もしかして…誰か組む人いた?」
雨野は苦い顔をした。
「いるわけねーだろ?……ほら、決まったら名前書かなきゃいけねーんだろ。行くぞ。」
「うん!」