みんなが寝静まったとき、前田が話しかけてきた。

「爽くんってさ、けっこう嫉妬深いんだね。」

「なにが。色んな女を口説いてるお前はどうなんだ。」

「んーー、でも落としてみたい人はいるな。」

「?」

「め・ぐ・み・ちゃん♪」

「はぁ?!」

「あの子、他の女の子と違うんだよね~。芯が強くってさ、落としたらすっごく楽しいとおもうんだよね~」

「……」

「誠実な子って、こういうのに惚れやすいしね♪」

と、自分自信をさした。

 
くそ。なんでこーなるんだよ。

このまま動かなかったら、とられる。

俺、雨野のこと、本当に好きかもしれない。