「家の人は?」 首をふる。 「今日帰ってくるか?」 「分かんない。でも、大丈夫だよ。ありがとう。」 「そ、そうか………」 かなり赤くなってきていた。 「俺、帰るな。」 首をたてにふる。 足をずりずり引きずりながら家の中に入っていった。 大丈夫かな……。 もう少しいると言うのも照れくさい気持ちだったので、まあ帰るという選択をした。 外はだいぶ、暗くなっていた。