そらからも、変わらずに他のメンバーはノリノリで歌いまくっていた。


そろそろ帰ろうかな。


そう思いながらテーブルのポテトに手をのばした時、部屋のドアが開いた。



「悪い、遅くなった!」



「おい、おせーよ佑典」


「お前罰ゲームで何か歌えよー」



「やらねーよ、罰ゲームなんか」



そこに立っていたのは、さわやかな美少年って感じの人。



色白で、細いけどほどよく筋肉があって、なにより顔立ちが綺麗すぎて目が離せなかった。


他の先輩たちも確かにかっこいいんだけど、あたしにとって彼は違っていた。



「佑典、ここ座れよ」



「おう、サンキュ」


え、あたしの隣じゃないの?



って、なに考えてんのあたし!



それからも、あたしは佑典さんから目が離せなかった。



しかも、歌がすごく上手かった。



やっぱ、大翔さんの歌とは違うなぁ。



大翔さんの顔を見ながらそう考えたら、可笑しかった。