自称:捨てられ人 を拾いました。

こうして、相楽隆は居候になった。


「ところで...名前なに?

 表札には安藤って書かれてたけど」


「ああ...、ごめんね、詩織って言うよ」


「詩織、ありがとな!」


手を握られ、礼を言われる。


なんか調子狂う...


「いいよ、いいから手離して」


「ご、ごめん...」


しゅんとした顔になる。


本当に子犬みたいな男だな、と思う。









それから私もお風呂に入り、

今日買ってきたケーキを隆と一緒にお酒を飲みながら、

さっきできなかった色々な話を聞いていた。






飲み始めて3時間くらい経った。

私はだいぶ酔いつぶれていた。


「隆...寝てもいい?」


「ベッドまでは自分で行けよ?」


「う...ん...」


「言ったそばから寝てんじゃねーよ...」