自称:捨てられ人 を拾いました。

唇が離れ、顔を合わせたとき、お互い照れて顔を逸らしてしまう。


「か、会社に行く準備してくるね」


「え、嘘だろ?この流れで!?」


「仕方ないじゃない!今日は忙しくなるから有給もとれないし…」


まじかよ…と、うなだれる隆はやっぱり子犬みたいだった。


それから、何かを思いついたような顔をしてから立ち上がり私の耳元で、


「じゃあ、楽しみは夜だね」


と甘く囁いた。


「っっ///もう、知らない!!!」


私は隆から離れ、準備を始めた。


胸の高鳴りはまだ鳴り止まなさそうだ。