自称:捨てられ人 を拾いました。







「「ごちそうさまでした」」


朝食を食べ終え、時計は7時20分を指している。


準備しなきゃ…


食器を片付け洗面台に向かおうとしたとき、


後ろから抱きつかれた。


「ど、どうしたの?」


大変…


隆に聴こえちゃうよ…


心臓は張り裂けそうなくらいドキドキ言っている。


さっき、隆に恋してるって自覚しちゃったから余計に…


「僕、詩織が好きだよ」


その言葉は突然だった。


抱きしめていた体勢から、向かい合わせになり、

「僕と付き合ってくれませんか?」


真っ直ぐ私の目を見据えて、はっきりと言った。


正直、こんなに真っ直ぐ告白されたのは初めてで。


なんて言ったらいいのかな…


とても嬉しくて、恥ずかしくて、顔はきっとまた赤くなってる。


でも、ちゃんと言わなきゃ…


「私も隆が好き、お願いします…」


優しく微笑み、唇を重ねる。