自称:捨てられ人 を拾いました。

「どうしたの?」


こちらを見つめる隆に少しドキドキする。


なんだろう、この気持ち…


とても懐かしく感じる…


「詩織、料理してるとき楽しそうだなーって思って」


「どこから見てたの…?」


「さぁ、どこだろうね?」


隆は意地悪な笑顔で答えた。


んーっ!もどかしい。


「それより、お腹すいた」


「はいはい、すぐ持っていくよ」


綺麗に盛り付けたお皿を隆の前のランチョンマットの上に乗せ、


向かいの自分のところにも置く。


コーヒーメーカーでコーヒーを淹れ、手渡す。


「ありがとう、いただきます」


「いただきます」


隆がスクランブルエッグを口に運ぶ。


口に合うかな、と少し不安になる。


だけど、不安に思ったのは一瞬で。


「とっても美味しいよ」


可愛い笑顔をこちらに向ける。


「そう…、よかった」


胸の鼓動が止まらない。


きっと、これは……


認めたら楽になるのかな?


まだ知らないことばっかりだし、


昨日初めて出会ったのに、


こんな気持になるの早いんじゃない…?