キボウ

「おはよ。」


「噂をすればってやつね!じゃあ、私はこれで~!夏恋ちゃん、いつもと違うことがあったら、すぐに言ってね!」


「はい。ありがとうございますした。」


病室から出ていく小林さんを後目に


「和生、いつも来なくていいんだよ?」


なんて、心にも思ってないことを言ってしまう。


「俺が話したいだけだし、いーの!」


いつもと同じ、屈託のない笑顔で笑ってくれる。


この笑顔だけで、これからも頑張ろうと思える私がいる。


ほんと、和生はすごいな。