コトンッ
「はい、どーぞ」
「ん。」
わたしが差し出したミルクティーを持とうとする海斗
でも熱くてうまく持てないみたい
「おい」
またそれだけしか言わない
でもわたしにはわかる
私はさっき置いたばかりのミルクティーを持ち上げ
ふーふーと息を吹きかける
熱いものが苦手な海斗のために。
ぬるくなった程度になるともう一度差出す
そしたら ちょいちょい と触って熱さを確認してる
まるでおびえる小動物みたい
きっと本人は気付いてない
―海斗の可愛いところ
いつも強がってるくせに
ほんとは弱い海斗
「海斗、好きだよ」
やっとミルクティーに手をつけた海斗につぶやく
―返事は帰ってこない


