そんなとき
ガチャッ
鍵をかけてなかったドアがひらく
「いらっしゃい、海斗」
「ん。」
冷たく返事をした海斗はすぐさまテーブルに向かい
その上にある 料理を無言で食べ始める
サーモンとチーズ
これは海斗の大好物
好き嫌いが多い海斗は あまりモノを食べないから
こうやって好きなものだけを合わせてあげる
これも海斗のストレス発散方法のひとつ
わたしはその間、黙ってTVを見つめてた
そのとき、
「おい」
いつもは話しかけてこない海斗が
珍しくわたしを呼ぶ
―そんな小さな変化がうれしいわたし
「ん?なに?」
声が裏返ってないかな?
そんな心配をしてしまう
「あれ、飲みたい」
サーモンをハムスターのように口にほうばってる海斗
あれ、しか言ってこないのは
信頼の証 って思ってもいいかな??
「珍しいね」
「いいから。」
なんだかいつもの海斗じゃない?
―まぁいっか。
わたしは はいはい と答えるとキッチンへむかう
海斗が 飲むもの 。 それはこの世にひとつ
―甘いミルクティー


