…さっきの話から1時間後…私と望宇佐は体育館に連れられた。そして、何故か私達は知らない男子生徒の前に立っていた。

「も、望宇佐…あの男の人誰…?」

『あいつは星岡聖詩(ほしおかせいし)。この学園のトップだ。』

「…そうなんだ。で、なんでそんなに凄い人が私の前にいるのかな…⁉︎」

『その意味は今わかるぜ。』

そういった望宇佐は猫(学園長)を見た。
そして猫(以下省略)は話し始めた。

《これから入学テストを始める。月歌、お前の相手は目の前の星岡聖詩だ。》

「……………⁉︎ちょっと待って下さい‼︎私、自分の能力が何なのかまだ分からないんですけど‼︎」

《それを今ハッキリさせるんだ。》

「え、でもっ……‼︎」

《では、ルールを説明するぞ。》

(学園長、私の意見無視⁉︎)

《とりあえず、三日月のストラップを見てくれ。》

(もうこの学園長は止められないらしい。)
私はしかたなく学園長の指示通りに鞄につけた三日月のストラップを外し、手にとってみた。