それにしても、さっき由紀って言った…
いつもは由紀ちゃんなのに
そーえば、
「ねぇ、なんて呼べば、いいの…?」
「蒼ちゃん」
そう、ちゃん?
「わかった」
「ねえ、私ね、蒼ちゃんからたくさんのもの教えてもらった気がする」
昔の私だったら笑ったりしない。
必要以上に人と関わらない。
こんな感情も知らなかった。
あなたと出会ってから、もっとたくさんのことを知りたいと思った
「由紀、由紀」
「なに?」
「すきだよゆき」
「ねぇ、蒼ちゃんみるとドキドキするの、なんでかな?」
ふと、横をみると、蒼ちゃんの顔は少し照れていた
「それって、その、すきって、感じじゃない?」
すき…か。
人を好きになるなんて思わなかった
絶望感しかないこの世界で生きる意味さえわからない
そんな私を変えてくれたのは蒼ちゃん。
あの日出会えなかったら今の私はいない。
孤独なままだった
「蒼ちゃんっ」
「っ⁉︎」
私らしくない、こんなの。
でも、蒼ちゃんみてたら抱きつきたくなったの
「由紀って、こんな大胆だったの?」
「わからない私もビックリ」
でもね、蒼ちゃんの前だと自然でいられるの
笑顔になれるの

