惚れる・・・・。
格好良すぎて感動するよ・・・ハニー。
「諸々・・・承諾です」
フッと力なく微笑んで返すと、その姿の美しさを称賛するように頬に手を伸ばし触れた。
でも、してやられた。
【承諾】と告げた直後。
昼間見た程ではないけれどキュッと上がった口角。
満足げに初めて俺に微笑んだ彼女に息が止まった。
ねぇ?
今更?
本当に?
だって俺・・・。
千麻ちゃんと恋してみたいって思ってるよ?
改めて・・・今、確信した。
1年じゃ足りない。
感極まっての・・・・欲情。
確実に1ミリでもその距離が縮待ったと感じたから。
今なら受け入れてくれる気がしてその体を引き寄せるとすかさず彼女の唇に唇を寄せた。
得る感触。
柔らかくもどこか冷たい。
デジャブすら感じるその感触に苦笑いを零すとゆっくり目蓋を開ける。
想像できる・・・、捉えた姿はいつもの無表情。
そして・・・、言う?
「懲りないのねダーリン」
「絶対、癖になってハマる様なファーストキスにしてやるから・・・。覚悟してハニー」
「ああ、一度脳外科にどうぞ。きっとその頭には色とりどりなお花が咲いているんでしょうね」
「じゃあ、その花まとめて花束で君に送るよハニー」
「じゃあ、その花をあなたの名前刻まれた墓前に供えてあげるわダーリン」
ああ、ゾクゾクするよその切り返し。
本当に・・・・君だけだよ千麻ちゃん。



