夫婦ですが何か?




勿論不満顔の彼が『焦らすな』と眉根を寄せて、それに対してもクスリと笑うと待ったの理由。


「すみません。【朗報】を伝え忘れていて、」


「あっ、さっきの?それって今言わなきゃダメ?めっちゃキスしたいんだけど」


「そうですか?じゃあ後回しにしてキスだけ交わしてしまいます?」


「うん、もう黙ってキスされて」


そう言って待ったの手を素早く外した彼に小さく笑い、もうすぐ触れるというタイミングに言葉を弾いた。


残念そうに、



「せっかく【解禁】したという朗報だったのに残念ですね」


「・・・・・」


「まぁ、後回しという事なのでそれは後日に今はさくっとキスをしてしまいましょうか」


「・・っーーーー!?」


「キスしていいのよ?・・・ダーリン」


「ーーーーーーっとにぃ・・・・千麻ちゃんの意地悪ぅっ!!」



面白い程の百面相を見せた彼。


驚愕から動揺、動揺からもどかしさ、もどかしさから悔しさ、悔しさから・・・・暴走。


クスクスとしてやったりに笑っていた私をグイッと引き寄せ頭の後ろに手が回る。


悔しさ交じりに乱暴に重なった唇に遊ばれて、その間も口元の弧が緩まずにキスの密度を増していく。


頭を支えていた手がゆっくり下に下げられて、背中を辿って腰まで降りて。


反対の手が欲に忠実に私の胸に触れはじめる。


授乳中につき割増。


平常時よりややふくよかな胸の感触を確かめるように動く指先。


その刺激のせいでポタリと零れた翠姫の食事である白い液体が彼の指先を伝ってお湯に落ち。


指先についたそれを悪戯に笑った彼がぺろりと舐める。



「・・・ん、・・・甘い?」


「鉄っぽい味しませんか?」


「舐めたの?」


「搾乳した時に指先につけて」


「ん~、鉄っぽい・・・かなぁ?舐めたの微量だしよくわかんないけど・・・多分・・・・」



言葉を濁してニッと笑った彼が、もう一度味見だと言うように唇を私の胸に寄せペロリと赤い舌でくすぐるように舐める。


猫の様な舐め方だと感じ、くすぐったいような刺激に目を細めて確認の言葉。



「・・・甘かったですか?」


「甘すぎて後引いて癖になりそう・・・」


「味見が終わったのなら離してください、」


「味見が終わったら・・・・、今度は実食でしょ・・・」


「・・・・キスだけでいいのでしょう?ピュアでプラトニック目指しているあなた様は、」


「もう、・・・言葉遊びいいや、」



必要ない。と、余計な焦らしを突っぱねた彼が、ゆっくり腰にあった手で私を引き寄せその時間に引き込もうとする。