「ここで一つあなたに朗報です」
「うっ・・な、何かな?ってか真面目にぎりっぎりラインの抑制でしんどいんですけど」
「ああ、そうでしょうね。出産前から2か月半くらいは禁欲してますものね」
「それ知っててこんな誘惑的な意地悪するっ!?」
「・・・・します」
「ちょっ・・・・ちょっと・・、ちょっと待とう。そんな風に触らないで、」
「嫌です・・・・、これは・・・お仕置きですから」
「じょ、女王様・・・・」
完全にもどかしそうに自欲と戦っている彼の表情にクスリと笑って首筋を甘噛みする。
そのまま舌先で鎖骨のあたりまで刺激しながら降し、指先ではしっかり反応した部分を悪戯に煽って。
本来であるなら欲情した彼が欲に負けて行為になだれ込むのが常。
でも産後の1か月期間で絶対的な禁欲指定に今はただ堪えるしかなく。
しかもかなり必死でギリギリなのを知った上で、私は手の出せない時間に煽ってお仕置きと科しているのだ。
「千麻ちゃんって・・・本当にS・・・」
「ならMのあなたには喜ばしい事でしょう?」
「俺・・・っ・・Mじゃな・・いし・・・」
「私は・・・・耐えて悶えて怯んでいるあなたを見下ろすのがかなり好きですが」
「俺も千麻ちゃん見下ろしてそう言うの希望なんだけど!?」
「残念ね、これが現実です」
「いや、これはこれでちょっとは美味しいけどもさぁ・・・」
「・・・・」
やっぱりM。
何だかんだで満更じゃなさそうな彼のグリーンアイが多少恍惚としているのは見逃さない。
そうなってくるとここからは【お仕置き】に値しないと焦らすような刺激をやめて、再び顔を近づけての追及。
「何を隠してるの?ダーリン?」
「まだ・・・そこ追求しちゃう?」
「言わなきゃ最大限に欲求不満にしてやる」
「もう十分に欲求不満だよ!」
「・・・幸せ家族計画は翠姫で打ち止めって事ですね」
「うっそ、最大限って現状だけでなく未来形!?」
「3、2・・・」
「っ・・・、わ・・かった!降参!」
散々な脅しをかけ焦らす事数分。
ようやく降参だと両手を上げた彼は未だに気まずそうで、何をそんなに抵抗する必要があったのかと片眉が上がるほど。



