促された言葉に静かに従って寝室に向かうとゆっくり横たわる。
正直・・・少し緊張が増していたと思う。
回数を追うごとに強まる張りに薄ら痛みを感じることや、驚くほど自分の意思ではままならない体に。
もう愛情云々の不安は皆無に等しくて、それでもここに来て浮上した不安と恐怖。
柔らかくお腹を撫でてただ目の前の枕の布地を見つめていれば、再びじわじわと張ってくる腹部に心音が速まった。
これは・・・本当にもしかするとだ。
そしてまたさっきを上回る張りの強さに下腹部に走る痛み。
今・・・何分?
体を動かすのもままならずただその張りが過ぎ去るのをひたすらに待って身を縮めていれば。
「・・・ダメだよ?・・・息はしっかりしないと・・・」
そっと驚かすことなく響かされた声と頭に触れてきた手の感触。
その瞬間に思い出したようにゆっくりと息を吸って吐いてお腹を摩った。
そして緩々と引いていく張りの合間にようやく私を見下ろすようにベッドに座っていた彼を見上げた。
グリーンと絡んだ瞬間。
何でだろう?
さっきも見事に不安を解消してくれたせいなのか・・・、
不安の決壊。
「・・っ・・・どうしましょ・・・?」
「ん?・・・まだ愛情不足問題が不安?」
クスリと笑って私のお腹を撫で始めた彼に首を横に振ると迷う事なく不安の暴露。
「・・こ・・わく・・・恐くなって・・・」
「・・・うん?」
「・・・・・・痛いの・・・恐くて・・・・」
言いながら思わず彼の手に指先を絡めてしっかりと握ってしまう。
もしかしたら少し震えていたのかもしれない。
だって今まで経験のある痛みとは異なって、怪我したような刺激的な痛みでなく内部から崩れ落ちるような痛みを感じて。
耐え方がまるで分からない。
ただ力を入れて蹲る様な事しかできなくて。
恐い。
想像したものには当てはまらない痛みに怯えて心が震える。
真剣に怯えて縋るような気持ちで感情を零したと思う。
なのに・・・、
「・・・うーん、ムラッと来るほど可愛いなぁ」
「・・・はっ?」
「怯えて震える姿なんて欲情の対象だもん。臨月の出産目前じゃなかったら余すことなく食らいついてたかも」
「すみません。・・・藁を一本でいいので入手してきてください。それに縋った方がましだと気がつきました」
「・・・・いいよ、」
「はぁ!?」
予想外の切り替えしに更に驚愕と戸惑いで怪訝な表情を向けてしまうと、クスリと笑った彼が枕元に置いてあるウサギの人形を手伸ばして抱き寄せる。



