夫婦ですが何か?




「・・・・完璧だね、千麻ちゃん」


「お褒め頂き恐縮です」



まるで仕事の上でのやり取りみたいだ。


お互いに意識してのそれに小さく笑って力を抜くと、スッと近寄り彼女の唇にスキンシップのように軽い口づけ。


スイッチの切り替えのように。


だって、今必要なのは上司と秘書じゃなくてさ・・・。







「じゃあ、・・・愛のある結婚をしてみようか、ハニー」


「最高の高みを見せてよね、ダーリン」






ニッと表情を崩して微笑んで、今度はどちらからでもなく顔を寄せると密度の高いキスに溺れた。







『ところでさ、結婚式どうする?』


『もちろんします』


『【もちろん】なんだ?』


『あんな代役の様な結婚式を自分の結婚式とは認めません』


『新婚旅行は?』


『ドバイでも行きますか?』


『貪欲~、』


『せっかく大金入った財布を手に入れたんです。

有効に使わずにどうするんです?』


『千麻ちゃん・・・、

まさかお金目当てで俺と結婚するんじゃないよね?』


『・・・・愛する為にはお金も時に必要なのよ?

ダーリン』


『千麻ちゃぁん!?愛はお金じゃ買えないのよ!?』


『愛してるわ、ダーリン』


『・・・まぁ、愛するハニーの為に

結婚式までに一つプレゼントを用意するよ』


『プレゼント?』


『いつだったか千麻ちゃんが好きだって言った、

あの植物に似せたネックレスをね』


『・・・・ありがとう。

楽しみにしてる・・・茜』




話す会話の大半が皮肉で嫌味で愉快な戦争。


甘い会話なんて稀に見るほどしかなくて。


常識外れな結婚の敗者達のまさかの再婚。


それでも・・・、









『夫婦ですが何か?』









【HAPPY END?】