遅れているにしてもあり得ない程の経過だ。
何故自分で気がつかなかったのかと言うほど。
通常の予定日から・・・・3週間程。
ああ、それだけ・・・・あの生活を紡ぐのに必死だったという事。
でもまだ信じられない事態に困惑して、手が震え挙動不審になる。
その反応で十分に自分の仮説が有力だと笑う雛華さんがピッと人を指さし。
「もうさ・・・・運命通り越して・・・必然?」
「・・っ・・・」
「そんな繋がりあったらさぁ・・・・、何があっても恐くないし、恐がってなんていられないでしょ?」
あっ・・・零れる。
まだ・・・確定じゃないのに。
正確に病院で確認されたわけじゃないのに・・・。
「ふっ・・・ううっ・・・・」
流れ出す涙で・・・、
不安が・・・・・・浄化するみたいだった。
でも・・・今度こそ・・・・あの賭け以上に鮮明な未来。
私と彼の・・・・・絶対的な繋がりだった。
急に自分の薄着が不安になった。
歩く速度とか、ぶつかる人とか・・・。
馬鹿みたい。
でも・・・・全てを手にした気がして・・・・。
「どうだった?」
診察を終えて待合室に戻れば気がついた雛華さんがその答えを知っていながらにこやかに確認を入れてくる。
それに対して柔らかく微笑めば肯定。
グリーンアイが嬉々として無邪気に笑って喜ぶ姿はまるで父親の様だとも思う。
「喜び方が過剰ですね」
「だって、俺、芹ちゃんとこのシーン飛ばしちゃってるし」
「ああ・・・」
「そして茜ちゃんのそのシーンを横取りっていう」
「きっと不機嫌になるでしょうね」
「ねぇ、予定日は予定日は?」
待ちきれない。
そんな風に本当に喜んで見せる雛華さんにクスリと笑ってもらった写真と予定日の紙を渡した。
それを確認して『へぇ』と日付を携帯に記録する彼が可笑しい。
本当・・・あなたがパパじゃあるまいし。
「でも・・・少し出血してるから気を付けて。と言われました」
「えっ!?大丈夫?」
「はい、本当に微々たる物なので多分大丈夫だろうけど。との事です。ストレス感じずに過ごせという事でしょうかね?」
「それは難しい問題だね」
「はい、我儘なお坊ちゃまがいつだって私の悩みのタネですから」
冗談交じりに彼自信がそれになり兼ねないと2人で笑う。



