光が見えた気がした。
解決策。
ずっとずっと模索していた。
軽く諦めていた。
そうして答えを導き出してしまえばそれしか良案はないと思考はそれに染まって。
口の端が上がったタイミング。
カタンとテーブルが揺れて視線を動かせば恭司が席を立つところだった。
そして私を見下ろすとクスリと笑う。
「ちょっとお呼びがかかった」
そう言って携帯を示した彼が自分のコーヒー代をテーブルに置くと携帯を応答しながら歩き去る。
その後ろ姿を見送りながらお礼も言わなかったと思い、でも瞬時に前回の恨みで相殺。
とにかく・・・・今の私に微々たる光を与えてくれたのだ。
「・・・・・ありがと」
聞こえないと分かっている謝礼を告げ、自分の後ろめたさを掻き消し口の端を上げた。



