「・・・・叩いてごめんね」
「まさにDVですね」
「だって千麻ちゃんが変なこと言うからじゃん」
「私だったら・・・欲を満たしてくれない配偶者なんて家事が出来ないそれより役立たずだと・・・」
「こわっ!!何それ・・・めっちゃ脅されてる気がする。すっごい圧力かかったよ!?」
「だから・・・私もそうなのかと・・・」
「もう・・・だからさぁ」
呆れた。
そんな感じに露骨な溜め息をついた彼が私の両頬を包んで至近距離から双眸を見つめる。
怒ってます。
そんな表情をあえて作って私を見つめ言葉でもその雰囲気だして再度の宣言。
「別に俺、エッチしたくて千麻ちゃんといるわけじゃないし。勿論千麻ちゃんとのエッチはエロくて気持ちよくて大好きだけど・・・」
「説得力無いわねダーリン」
「とにかく、俺は千麻ちゃんが千麻ちゃんだから大好きなんです。もう、こうしてる間も可愛くて可愛くて・・・」
「眼科行きますか?」
「そう、その切り返しすら可愛い照れ隠しに聞こえて、」
「耳鼻咽喉科でしょうか?」
「あっ、ヤバい・・・、全力で感じそう」
「・・・・・精神科?脳外科?とりあえず末期なのはよく分かりました」
「大丈夫、病名は自分で分かってる【恋の病】だから、千麻ちゃん大好き症候群?」
「・・・・・・安楽死させましょうか?」
「ははっ、じゃあ、最後の悦楽として『好き』って囁いてからにして」
馬鹿。
本当に馬鹿。
そんな楽しそうに嬉しそうに馬鹿な事言わないでよ。
馬鹿だけど・・・・嬉しいと感じる私もとっくにその病気に感染していたって事ね。
そして末期。
私なんて面倒で可愛くない女を選ばなくても、あなただったらもっと可愛い女の子から引く手数多なのに。
ああ、久しぶりに・・・・。
高まる。
思考より早く動き出した体が座っている彼の上に跨るようにその身を置いて。
目線下になった彼の顔を見下ろし、前髪を流すように額を指先で撫でた。
クスリと笑って私を見上げる姿に熱の上昇。
「ね?・・・どうしたの?」
「・・・・・・安楽死させようかと」
「・・・・それはそれは・・・・ちょっと待って、気合入れないと・・・・さっきの脅しもあるし」
そんな彼のわざとらしい怯えた笑みと気合の入れ方にクスリと笑う。



