私の平ともいえる体を確かめるように滑る彼の手。
焦らすように服の上から一撫で。
そして直に素肌に触れて同じ道を辿り、着ているパーカーとキャミソールを押し上げながら胸元に触れる。
指先がトンと胸の膨らみ上がった先端に触れて、その瞬間に体の中心にあるろうそくの様なものに火を灯された。
じりじりと熱くてゆっくりゆっくり溶かされる。
でも・・・。
「・・・・・するんですか?」
「・・・・・・嫌?」
「・・・嫌ではないです・・・・・・け」
また・・・言い切れず飲まれる。
嫌ではないけど・・・・。
それこそ体は欲に忠実だけど・・・。
気持ちだけが不安定で不確定だ。
TVから流れるニュースの音声に時々気を引かれ、会社の不祥事や誘拐事件、世の中はいつだって騒がしいんだなぁ。とこんな状況下で感じる。
でも意識を戻せというように時々彼のきつい刺激で目蓋を下ろす。
ギュッと閉じてゆっくり開けると。
横に向けていた視界には自分が倒れ込んでいるラグの毛先の無造作をはっきり捉え。
でもすぐに自分に重なってきた体の感覚に視線を上に戻していった。
「・・・・・・服・・・着たままですか?」
「寒いでしょ?」
ニッと妖艶に微笑んだ彼が中途半端に乱した服着用のまま欲求のままに体を揺らす。
深く浅く、
律動と共に上がる呼吸。
熱。
でも・・・・、
気持ちはいいけど・・・・、
でも・・・・、
でも・・・・なのだ。
「・・っ・・・んっーーーーー」
それでも体は正直に快感を得てしばらく。
彼も扇情的に声を漏らして達して、堪えるように止めていた息を深く吐き出すと私の体に身を預けた。
そのちょっとした動きにでさえゾクリと感じる程この時間にしっかり快楽は得ていた。
彼を柔らかく抱きながら明るいリビングの床に横たわり呼吸を整える。
さすがに一度高まれば、その後は聞こえなくなっていたTVの音もゆっくり耳に戻ってきて。
時間的にもう重いニュースと言うよりはワイドショーなんだろうか?
そんなことを思いながら走らせた視線。
ああ、虚無感。
強烈な・・・・。
『先日〇〇日に俳優の〇〇さんと元モデルの〇〇さんの間に第一子となるーーーー』
そんな・・・ニュース。
一瞬不動でその画面に飲み込まれ、視界に産まれたばかりの話題の中心である子供が入り込み。
でもすぐにその視界には別の物が刻み込まれた。
まっすぐに見下ろすグリーンアイ。



