「わかんない・・・・」
「えっ?」
「・・・・・・だって、俺が悪いならそれで、怒ってる理由言ってくれればいいのに・・・・・」
「・・・・・」
「理由もわからないのに拒絶されて、何が悪いかわからないから釈明の余地もない。必死で聞いても自分で気づけって・・・・そんなの・・・・分かるわけないじゃん」
「っ・・・」
「どんなに仲良くても・・・・・、どんなに理解してるつもりでいても・・・・エスパーじゃないもん相手の感情手に取るように細かく分かるわけじゃない」
「分かってます!!」
「・・・・・」
分かってます。
分かってるんです。
まるで・・・・彼の感情を代弁して告げられたようだ。
そして相手が彼でないから冷静に聞き入れ葛藤する。
雛華さんのグリーンアイが私の言葉の含みを探して揺れる。
だからこそ・・・多分私と同じような感情である芹さんの感情を私は代弁しなくてはいけないのだろう。
首の後ろで手を組んで視線を落とす。
摂取したアルコールによって速まった脈拍を強く感じ、ゆっくりと息を吐くと顔をあげた。
「それでも・・・・・探って考えて・・・言い当ててほしいんですよ」
「・・・・・」
「・・・・・・不満に思っている事理解して、・・・『ごめん』って一言。・・・それだけで余計な釈明はいらなくて・・・・・・・・・。ただ、仲直りのきっかけ・・・・・」
「仲直り?」
「・・・・・・・・女の子は貪欲だから・・・、仲直りするときにも愛情感じたいんです。・・・・・ああ、やっぱり・・私を理解してくれてるって・・・・無茶苦茶で・・・無理な要望ですけど・・・・・・」
「・・・・・・」
「本当・・・・・・・馬鹿で無茶苦茶な・・・・・欲・・・」
馬鹿だ。
言っていて、自分に向けた答え。
答えを言えば・・・・きっと許してしまう事。
怒っていても悲しんでいても、きっと・・・。
ただ、その『ごめん』の言葉に許す代償のように欲しい物があって。
『私を理解して』
ただ・・・それだけ・・・。



