夫婦ですが何か?







ーーーーMIDNIGHTーーーー











「・・・・あっ・・・分かった・・・・」


「ん?」



脱力して呼吸整える彼の体重を感じ、それを労わるように彼の体に手を回し抱きしめていた瞬間。


自分でもまだどこか微睡み軽く乱れた呼吸を感じながら口にした言葉。


不意に得た答えに声が漏れたのだ。



「・・・・・河川敷に・・・・結婚式場ありましたね」


「フッ・・・花火のタネがそんなに気になってたの?・・・エッチの間も?」


「否定しないって事は肯定ですか?」


「まぁ、俺個人じゃそう簡単に許可申請短時間で取れませんて」



そう苦笑いで答えた彼が、ようやくその身を起こすと私との重なりを解く。


まだ余韻残る体がそれだけでゾクリと感じて眉根が寄ってしまう。


だけどすぐに隣にどさりと身を沈めた彼に意識を移して体をそちらに向けてみた。


乱れた髪の横顔が変にいつもより色気を孕んでいると感じ、何となく手を伸ばして彼の髪に触れてしまう。


くるりと指先に絡めれば小さく噴き出した彼が眉尻下げながらこちらを振り向きじっと見つめた。



「足りない?」


「・・・・私が触るとそういう解釈ですか?」


「だって・・・千麻ちゃんだし。いいよ?俺頑張れるけど?誕生日だし・・・・」



ニッと強気に微笑む姿にちらりと時計を確認し指摘。


現時刻0時半前。



「残念ながら・・・誕生日は終了してます。今日はもういつもと同じありきたりな日なんですよ?」



嫌味にそう切り返し、数時間後には会社に出勤する当たり前の日だと告げてみる。


だからさすがにもう睡眠を取るべきだと自分自身にも言い聞かせるのに、本当は高揚しすぎていて眠れない。


だけど彼は違う筈。


色々と疲労しているだろうと考慮しての嫌味でもあったのに、何故か悪戯に微笑む姿に疑問が走る。




「・・・・いいよ、しようよ」


「・・・・鰻効果?あとで会社で泣くことになるわよダーリン?」


「大丈夫・・・・今日は振替休日だから、」


「・・・・・・・・・・はっ?」



何?振替休日?


一瞬カレンダーの日付を思い出して確認。


いや、確認するまでもなく明日は木曜日。


どう考えても振替休日なんて物が存在するような日ではなく、だからこそ余計に驚愕に染まって彼を見つめてしまった。


その瞬間の彼の愉快そうな顔ときたら・・・・むかつく。


まさか・・・・まさかよね?