「・・・・・・独占欲疼く。・・・・あなたを一番に理解して傍に入れるのは自分だけだって・・・・」
「・・・・・・千麻ちゃん以上に・・・・・俺を理解して翻弄する子はいないね・・・」
「・・・・・・契約・・・続行しますか?」
「・・・・迷うね。・・・・・なかなか俺の物だって事、本人も周りも自覚薄い感じだし」
苦笑いで弱気を口にする姿に眉根を寄せて非難するように軽く笑む。
そして手に持っていた指輪をスッと自分の左手に戻すと彼を見つめた。
「・・・・・判断遅いので続行にしました」
「じゃあ、・・・今度こそ・・・・俺以外に触らせたりしないで」
言葉を示すように私の左手に絡んでくる彼の指先にゾクリと震える。
熱い。
ああ・・・、
欲情してる?
「じゃあ・・・・あなたの物って全て刻んで」
「・・・・・・・後悔しない?」
私の言葉の意味をしっかり理解した彼が僅かに驚きを見せるもすぐに微笑み額を寄せて。
すぐにでも触れそうな位置に唇を近づけると確認の言葉を響かせた。
狡いのねダーリン。
言わせたいの?
望んだのは私だと記憶するためにも。
「抱いて・・・茜・・・」
「・・・・言われなくても、」
こみ上げ熱を持つ感情を口にすれば、当然とばかりに返事が返され唇を塞がれる。
触れて啄んだ甘いキスは一瞬。
すぐにお互いに食いつくようにキスを深めてその体を密着させた。