扇情的。
あまり見下ろされるのは得意じゃないけれど・・・。
ダーリンなら悪くは無いかもしれないわね。
その異質で綺麗な緑によってなら・・・。
そして珍しく浮上した羞恥心でさえ快楽的でもある。
「・・・・・脱がないんですか?」
「ん?脱ぐよ」
「・・・・」
「・・・・」
「脱がないじゃないですか」
「うん、だって・・・・今千麻ちゃん珍しく照れてたでしょ?」
「・・・・・」
「自分だけ裸見られるの恥ずかしくて俺にも促したのかな。って・・・・5年の長い付き合いで予想してみましたが?」
子憎たらしい。
にっこりと微笑んで私を見下ろす姿に舌打ちを響かせる。
そしてそれが肯定を示したようで更に反省。
懸念したように受け取ったらしい彼がくすくす笑うとすぐに方眉を下げて苦笑いへの切り替え。
自分の服に手をかけ始めるとその笑み通りの鈍い声で言葉を漏らす。
「あ~、でも確かに・・・・、やっぱり恥ずかしいね」
「いいです。別に気を使って同調していただかなくても」
「いや、本心。だって良くも悪くも俺達って仕事でのパートナーだったわけで、しかも5年。なんか今更家族に裸晒してるみたいで変な羞恥心疼く」
言いながらばさりと上着を脱ぐとベッドの横にそれを適当に置く姿。
見慣れ始めてはいたけれど相変わらず引き締まった体をしていると感心し、何となく意識なしに腹筋に指先を這わせた。
「・・っ・・何?くすぐったい、」
「いえ・・・デスクワークメインの割に引き締まってますよね」
「まぁ、程々に。・・・・千麻ちゃんだって折れそうなくらいに細いですけど」
「・・・・・体質です」
「うーん、これはもっと稼いで食べさせて養っていかないとだめかなぁ」
困ったように笑った彼が静かに再開するように首筋に唇を這わせてきた。
必然的に触れ合うお互いの肌に、乙女のように心臓が跳ねたのは自分でも驚いたし内緒。
そして気持ちいいと思ったことも。
若い・・・な。
触れた肌でわかる。
まだまだ20代前半の彼の実態。
それに気が付けば自分の年齢の実態に懸念も走り小さく焦燥感。
この若さのハリには負けてしまうだろう。
「・・・・・がっかりしてませんか?」
「ん・・・・・何が?」
首筋から胸元へ、透明な余韻を残しながら愛撫し続ける唇が熱っぽく反応を返す。
それに感じながらも吐息と一緒に懸念も吐いていく。
「年増の肌に」
「ぶっーーー」
私の一言に瞬時に噴き出した彼が口元を覆って笑っているであろう顔を背けた。
何故笑う?
真面目に聞いたのに。



