「SとかMとかどうでもいい。気持ち良ければすべて良しでしょ?」
「・・っ・・・」
「それに、生脱ぎが趣向に合わないなら・・・、
脱がせてダーリン」
「・・・だから、カッコイイって・・・」
「萎えますか?」
「惚れ直す」
スイッチ。
多分、入ったのね。
最後にようやく彼らしくニッと口の端を上げると噛みつくようなキスを落とされ。
触れた瞬間に私も噛みつくようにそれを返す。
文字通り・・・・欲求のままの食い合い。
絡んで、吸い付いて、貪って。
さっきの危惧そのままにすでにクラリと目が回る。
でもアルコールのせいなのかキスそのもののせいか。
そして訂正。
彼のスイッチはもうとっくに入っていたんだ。
それをただずっとスリープさせていただけ。
だからこうやって簡単に刺激すれば長く放置のそれだったから時間はかかれど再起動。
呼吸が乱れる。
でもそのくらいのキスが好き。
一般的女子の甘ったるいキスや時間なんていらない。
ただ、するなら・・・中途半端なことなくその瞬間だけは私を愛して貪って余すことなく食べきってほしい。
私って・・・・・やっぱり変?
私が変?
「・・・っ・・んっ・・・」
小さく声が漏れる。
気が付けば解放されていた唇から。
でも離れたのは唇だけで、彼の唇は相変わらず私の肌に触れて熱を高めにくる。
首筋を悪戯に滑った舌先にゾクリとし、時々思い出したように印を刻む。
またそんな見えるところに。
小さく不満を抱いてもすぐに忘れる。
太ももから性感煽るように這い上がる彼の指先によって。
「・・フッ・・・まじに裸だ・・」
「だから・・・色気ある下着で出直しましょうか?って言ったじゃないですか」
太ももから腰の位置まで指先走らせた彼の苦笑い。
それにクスリと嫌味に切り返せば反抗的にチクリと痛み与える印を刻みにくる。
「これ以上色気あったら堪んない。ただでさえ俺ねーーー」
溜めるような言葉と一緒に、すっと刺激的にゆっくり指先が肌を滑って胸の上まで外気に触れる。
ヒヤリと部屋の空気が保温されていた体に絡んで鳥肌が立ちそうだ。
「あの初夜の一瞬から・・・、千麻ちゃんの裸に惚れ込んで欲求不満だった」
言葉の実証。
そんな感じに私の名称ばかりの胸に触れると微々たる柔らかさを確かめるように揉んで、妖艶なグリーンアイに私のあられもない無防備な裸体を刻む。



