そして困るのが隣に立つ彼もどこか期待に満ちた様子でそこにいること。
本当によく似た姿で性質の悪い親子だと頭を抱えて溜め息をつく。
溜め息をつくけれど・・・。
「・・・・・10%」
「低っ、下がった!?」
「千麻ちゃん・・・詳細をどうぞ」
やはり数字だけで満足しない義父だけが詳細なんて理解しているくせにあえて言わせようとしてくる。
でも予想内であったからムッとしつつもぶっきらぼうにそれに答えた。
「息子さんが子供を残さない方がいい希望に50%」
「千麻ちゃん・・・酷い、」
「私と離婚後に他の人との間に子供をつくる40%」
「・・・・」
「・・・これは、あくまで今現在のいつ0になるかもわからない危うい確率として・・・・、私との間に・・・10%」
「っーーーーー」
「・・・・なるほど、まぁ、期待をかけられる程度には数字が発生したって事だ?」
ニヤリと笑う姿がひどく意地悪だ。
そして横で呆然と立ち尽くしている彼も鬱陶しい。
彼の中では予想外の結果だったのか数字としては希望をかけるには低すぎるそれなのに、まるで100%と言われたかのように驚愕して不動になっている。
そろそろ突っ込むべきかと眉根を寄せ彼に視線移し口を開きかけた瞬間。
「ヤバい・・・、リアクションできないくらい・・・俺、・・・感動してるみたい・・・」
「っ・・・・」
やられた。
心底、そう心底。
だって、その言葉を示すようにいまだにどこかふわふわと視線泳ぐ驚愕の表情で、ソワソワと頭に手を添えたりして挙動不審なのだ。
そして首の後ろで手を組無用に頭を抱えて下を向いていた姿がようやく自分の中で結論を得たのか。
スッと上がった顔と真正面から見つめてくるグリーンアイ。
その表情にいつものふざけた様子や笑みは不在。
あるとしたら純粋なる問い。
「千麻ちゃん・・・、俺の子産んでくれる気持ちがあるってことなんだ?」
含みもない、ただ純粋に確認したいという響きのそれは、逆に私の強気を壊しにくる。
いつもみたいにふざけた調子であるならいくらでも嫌味で切り返せたというのに。
こんな風に飾り気なく子供の疑問のようにまっすぐ聞かれてしまったら下手な誤魔化しも出来るわけない。
そして自分でも再確認させられた問いに、見事動揺の浮上で顔が熱を持って言葉に詰まった。



