細いのに引き締まった体はうっすら腹筋が見てわかる。
一体どこまで完璧なんだろうかと呆れにも近い感心を抱いて見つめていれば、不機嫌なグリーンが私を射抜きそのまま押し倒した。
・・・・・と、思った。
「・・・・・っ?」
「・・・・」
「ダーリン?」
思わず驚愕の声を響かせ彼を見上げる。
押し倒されるかと思った体はベッドの上で座ったままで、さっきまで外気に触れていた肌が一気に温い。
そうして自分が動くたびに香るあの香り。
「・・・・今、他の服持ってくるからそれまで着てて」
「・・・・えっ?・・・・しないんですか?」
「・・・っできるわけないじゃん!!今自分が恐ろしいくらい熱いって自覚無いの!?」
自覚・・・・。
・・・・ある。
ああ、言われて自覚した。
これ・・・、
半端なく熱高い・・・かも?
そう自覚すれば理解する彼の行動。
抱きしめたのは体の異常な熱に気が付いて確認する為。
ベッドに連れてきて雑に服を脱がせたのは濡れた服を着替えさせる為。
そして今まで彼が着ていたシャツをばさりと被せ着せられたのは新しい別の着替えを持ってくるまでのつなぎ。
そしてとてもとても不愉快で不機嫌でもどかしそうな彼の表情。
さすがに私も罪悪感。
と、同時に不完全燃焼。
「・・・・・いいんですか?」
「仕方ないじゃん・・・」
「・・・受けるだけなら出来ますが?」
「俺が必死に堪えてるのに煽るなよ!」
「もう、こんな私の気の迷いのような好機はないかもですよ?」
「・・っ・・・・・・」
一応念を押していいのか?と確認すると、最後の問いには心がぐらついたのか肩を掴んで不動になる彼。
苦悶の表情で葛藤をその目に見せていたけれど、不意にギュッと目を閉じるとグイッと私の体を引き寄せ抱きしめた。
どっちの結論?
その答えはたいしても間も開かずに溜め息の直後に耳に響く。
「・・・・・したいよ」
「はい・・・だから、どうーー」
「でも、」
「・・・・・」
「・・・・・・・・・俺、千麻ちゃんを好きなんですよ」
「・・・・」
「好きな子は・・・・大事にしたいわけですよ、」
「・・・・」
「だから・・・・・まずは千麻ちゃんの体労わるのが先でしょう?どんな事情絡む関係でも・・・
俺、千麻ちゃんの夫だもん。
最高の愛妻家でいたいんですよ」
ダーリンは・・・・本当に馬鹿ね。
でも、
その馬鹿さ加減が愛らしく思えなくもないわ。



