ああ、この荒々しさも癖になりそう。
「ーーーっはぁ・・・、ヤバいね。・・・・どんどん惹かれる。・・・・・千麻ちゃん・・・いい女すぎるから」
扇情的な、切なげな、恍惚感も漂う表情。
そんな彼に見下ろされてさすがに心臓がわずかに速まる。
どこまでも綺麗な男。
きっと女からみたら理想的で、すべてを備えた彼が不思議な契約の元だけども今は私の夫なのか。
それこそ不思議なめぐり合わせ。
人生のちょっとした可笑しな落とし穴。
長くは続かぬ夢かもしれないけれど、溺れてみるのも悪くない?
【いかれたお茶会】
嗚呼・・・・、思考が鈍る。
彼のほろ苦い匂いのせい?
熱い・・・・、熱い熱い。
「・・・茜・・・・・・」
「・・・・・・、っ!?」
一気に上昇したような熱に浮かされ名前を呼べば、今までどこか扇情的な表情を見せていた彼が表情を曇らせる。
そして冷静になったグリーンアイが焦りを見せると突然私の体をギュッと抱きしめ不動になった。
・・・何ごと?
「・・・・・・・・・・・・・千麻ちゃんの、・・・馬鹿」
耳に入り込んだ落胆なのか怒気孕むものなのかわからない声と言葉にぼんやりと混乱。
一体何がどうしたのだろう?と考え込んでいる間にグイッと急浮上した体に驚いた。
そして驚きの眼差しで捉えたのは不機嫌で不愉快なグリーンアイの眼差し。
「・・・・」
「・・・・・ダーリン?」
無言で私を抱え上げた彼に疑問の声を投げかければ、小さく溜め息をついた姿が動き出し寝室の扉を開ける。
色々な疑問と困惑。
何故突然の不機嫌なのか、なのに結局向かったのは寝室という状況整う場所。
理解できない。
そんな答えが出た瞬間にどさりとベッドに下され、ベッドのスプリングの揺れが収まるより早く上着とシャツを一気に脱がされた。
今までの順を追った紳士的?行為とは違い実に単純にダイレクトなそれだと、いまだに呆然とした感覚で彼を見つめれば。
迷うことなく私のスーツのパンツも手馴れた感じに脱がせて床に落とした。
急にワイルド系?
何故?
なんてどこかぼやける視界で彼を見つめ上げていれば、今も不機嫌を携えている彼が着ていたシャツをばさりと脱いで肌を晒す。
あら?
あららら、
ああ、なんか新鮮。
というか・・・5年も一緒にいたのにこうした状況で彼の裸を見るのは初めてだと今更気が付き思わず見とれた。
お風呂上りの姿をノーカウントにすれば。



