<ぴんぽーん>



インターホンが鳴り、
聞きなれた声が聞こえた。

「レン〜?来たぞー!」

明るく眠気すら飛ばすような声の持ち主

笹倉響。

明るい金色の髪で、八重歯の似合う響は
今年、俺の学校に転校してきた奴だった。


正直、俺はこんなになつかれると思っていなかった。


クラスでは地味なほうだし、友達もいない
そんな俺にコイツは目をつけた。


今になって思えば俺はかっこうのエサだったのかもしれない…