「小宮」
 
 
 
 
 
月曜の放課後。
 
 
あたしはキッとすごんだ顔で小宮の背中に声をかけた。
 
 
帰ろうと鞄を持ち上げた小宮はびくっと体を震わせて。
 
 
それからおずおずとあたしを振り返った。
 
 
すまなさそうな顔であたしを見る。
 
 
 
「話があるから一緒に帰ろ」
 
 
シュンとうなだれてる小宮を伴って教室を出た。