おいしいチェリーのいただきかた☆

 
「僕が比奈さんの傍にいたいんだ。ずっと繋がっていたいんだ。……君が好きだから」
 
 
 
さわりと夜風が吹き抜け、小宮の髪を揺らす。
  
 
優しい微笑み。
 
暖かい眼差し。
 
あたしの心にサクランボをくれる人――
 
 
ママ。ねぇママ。
 
もう心配しなくても大丈夫だよ。
 
きっともう、一人きりの夜も、寒いなんて感じないから。
 
この手はずっと繋がってるって、信じていられるんだ――
 
 
 
だって、それが小宮なんだもん!
 
 
 
「あたしも小宮が好きっ。大好きっ!」
 
 
胸が溢れた。キスしたくて、小宮に抱きついた。
 
でも勢いあまって小宮のメガネにごっつんこ。
 
 
「いっ!」「アタッ!」
 
 
もちろん、唇には届かず互いの顔は跳ね返る。ズキズキする眉間を押さえながらうずくまった。
 
こ、この場面でこれって……あり得なすぎる。