「僕が比奈さんの傍にいたいんだ。ずっと繋がっていたいんだ。……君が好きだから」
さわりと夜風が吹き抜け、小宮の髪を揺らす。
優しい微笑み。
暖かい眼差し。
あたしの心にサクランボをくれる人――
ママ。ねぇママ。
もう心配しなくても大丈夫だよ。
きっともう、一人きりの夜も、寒いなんて感じないから。
この手はずっと繋がってるって、信じていられるんだ――
だって、それが小宮なんだもん!
「あたしも小宮が好きっ。大好きっ!」
胸が溢れた。キスしたくて、小宮に抱きついた。
でも勢いあまって小宮のメガネにごっつんこ。
「いっ!」「アタッ!」
もちろん、唇には届かず互いの顔は跳ね返る。ズキズキする眉間を押さえながらうずくまった。
こ、この場面でこれって……あり得なすぎる。

