翌日、待ちに待った小宮が登校してきた。
 
 
 
一躍クラスの有名人になったとは知らない小宮。朝から皆に意味深な視線を向けられ、「頑張れよ」と男子に背中を叩かれ、不思議そうな顔で席についた。
 
 
あたしはその姿を横目にチラチラ見ながら、今すぐ抱きつきたい気持ちを必死に抑えてた。
 
代わりに、どうやって話しかけるか考えることに頭を集中させる。
 
 
『小宮。あたし、あれから考えてみたんだけど。あたしも小宮のことが好きかもしんない。もっとよくお互いの気持ちを確かめ合うためにも、とりあえず、改めてオツキアイ始めてみるってのでどうかな?』
 
 
うーん。ちょっと堅すぎるかな? もっとこう軽いノリで……。
 
 
『こ~みやっ♪ あたしも小宮のコト好きだからさ。気にせず押し倒してネ☆』
 
 
いやいや、これはNG。もう体に走らないって決めたんだ。