「エッチ……するのって、ちょっと怖いもん……」
上田さんはもじもじ恥ずかしそうに俯き加減に言った。
そういえばあの時も、そんなコト言ってたなぁ、と思い返す。
「エッチが怖い、ねぇ……」
あたしの机に頬杖ついてた麻美が横目に上田さんを見る。
「よ、よく分かんないけど。ホラ、エッチって、最後に行き着くところでしょ? これをしちゃったら、もう後がないっていうか……。心が離れちゃったりしないかな、って」
心が……離れる? エッチをすると?
「エッチなんてしなくても、一緒にいるだけで幸せなのに。どうしてしなきゃいけないのか分かんない。エッチしちゃったら、何かが変わりそうで……怖いよ」
ちょっと目を潤ませながら上田さんは語った。
エッチが怖いなんて……でも、昨日、小宮と抱き合ってた時、何故か少し怖かった。嬉しいはずなのに、体が自然と震えてた。
あれは……二人の関係が、変わりそうで怖かったのかな?

